今夏の暑さは暴力的でした。
まだ残暑があるとは言え、
朝夕、すっかり季節の様変わりを感じます。
私と夏の海の思い出は小学校の低学年だったと思います。
父と一緒の逗子の海。湘南、千葉の鴨川、小湊。
決して上手とは言えない父の泳ぎ。
利根川で泳いでいた父の姿が思い出されます。
泳ぎ方など私に教えてくれず、
水面から顔を出し、大急ぎで息を吸い、
必死に手足をバタつかせ、塩っぱい海水をいっぱい飲み
やっと泳いでいました。
(でも、傍で見ている人には溺れているように見えたかも知れません)
そのうち、不思議といつしか
「平泳ぎ」や「のし」が出来るようになっていました。
今に至る私の海好きのルーツはここにあるのかも知れません。
こんな高齢者になっても私は季節の中で夏が一番好きです。
毎年、コロナ前は夏休みの5日間、
海で過ごしていました。
その時の気持ちは何とも言えない 〈高揚感〉 に包まれていました。
朝食後、
プールサイドのデッキチェアの確保から一日のルーティーンがスタート。
おしゃべりして、本を読んで、プールで泳ぎ、お昼寝をする。
ふたりで海に入り、熱帯魚と戯れ、波と遊ぶ。
考えることは夜の夕食、何を食べに行くかくらいです。
≪ギラギラ≫照り付ける太陽・・・!
裸足で焼けた砂浜を歩く、感触が心地良い。
時折、スコールに見舞われる。
けれど、大型パラソルの下で本を読み続ける。
そして、大自然のプレゼント・・・。
太陽が西の海に沈む時、
グレーの雲にオレンジ色の太陽の残り火が輝く。
残照・・・。
コロナ禍にあって
この3年間、この大好きな場所には行けていません。
でもね、近場でいいところを見つけましたよ。
(比べるとまだまだ不満はありますが)
でも充分、夏を楽しんで来ました。
未だコロナの影響が懸念される状況ですが秋・冬に向けて
楽しく語らいながら美しくコロナに向き合って参りましょうと
ご提案させてください。 大谷