「春爛漫」

長い間咲き誇った今年の桜。
未だに、東京では花が残っていて、北の地域ではまさに今が満開との報が。
私たちを和ませ、楽しませてくれいます。
さて、今回、まったく個人的意な話をさせていただきます。
「お墓」のお話です。
桜吹雪の舞う先日、早稲田にある宗参寺に行って参りました。
両親が眠る「川島」の墓を末っ子の私が引き継ぎましたが
丁度コロナ渦で墓整理の機会を失い先に伸ばさざるを得なく、
あれから数年、やっと様々な手続きに入りました。
お寺に行って吃驚!
ペットと一緒に眠れるお墓が寺内に美しく整備され一角を占めていました。
その需要が高まっているのでしょう、ご住職の経営手腕は見事なものです。
愛しのペットを亡くされた母娘の方がお参いりしていたのが印象的でした。
サーファーの方なのか舟の帆の形をした墓石もあり、まあ、様々いろいろ。
境内には山鹿素行(国学者・忠臣蔵の吉良邸討ち入り時
大石内蔵助が吉良邸門前で打った太鼓が山鹿流の陣太鼓)の墓もあり、
また秀吉が愛した梅の木もあり(本当かな?)と思いつつ散歩をしてきました。
さて我が家のお墓、
夫の六甲山系神戸の墓を墓じまいし、この宗参寺に夫の両親も共に入ることにし
ました。
そこで、墓石の文字です。
もちろん「大谷家の墓」でもいいのですが「流」としました。
夫の提案ですが血は脈々と流れていく…そんな意味からでしょうか。
そして「流」の文字は6歳で孫にあたる男の子に頼みました。
夫の意見で「大人が上手に書く文字より、血の先端にいる勢いのある文字がいい
」と
意味も分からない子供の描いた文字に決まりました。
その孫がいつの日か彼の孫を連れ、この墓石の前に立ち、
この「文字」を見、何かを思い、考え、どんな気持ちになるのか、
私たちには判りません。
未知の未来を想像して私たちも楽しんでいます。
                                 
令和7年4月 大谷

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